UNI-SQUARE
創刊100号記念
UNIVA CAPITALグループの《未来図》 〜後編〜
前号では、稲葉会長を取材し、Oakキャピタル株式会社の代表取締役社長に就任した経緯から、両グループの共創に向けた具体的なプラン、そしてUNIVA CAPITALグループの未来図をお話いただきました。
今号では、「UNIVA CAPITALグループの未来図 後篇」と題し、Oakキャピタル株式会社常務執行役員兼ユニヴァ・コーポレーション顧問の宗雪さん、ユニヴァ・ペイキャスト社長中尾さん、ユニヴァ・ジャイロン社長島津さんにお話を聞きました。経営陣の本音から、今回の提携についての理解が深まれば幸いです。
宗雪さん、中尾さん、島津さん、この度はご協力いただき、深くお礼を申し上げます。
宗雪 敏明 Oakキャピタル株式会社 常務執行役員兼
株式会社ユニヴァ・コーポレーション 顧問
中尾 周平 株式会社ユニヴァ・ペイキャスト 代表取締役社長
島津 久厚 株式会社ユニヴァ・ジャイロン 代表取締役社長
Oakに起きている大きな変化
宗雪さん
Juan:まず、宗雪さんにお聞きします。宗雪さんは、UNIVA CAPITAL グループの顧問であり、Oakキャピタル株式会社(以下、Oak)の常務執行役員でもいらっしゃいます。今回のUNIVA CAPITALグループとOakとの提携について、中立の立場から見てどんな意義があると思いますか?
宗雪:2021年7月1日にOakの常務執行役員に就任しました。「Oakを良くしていきたい」「儲けられるように再建したい」という思いは稲葉会長と同じです。Oakは生き残りをかけて、時代の変化と共に事業内容の変革を求められています。そして今、稲葉さんの強力なリーダーシップの下、UNIVA CAPITALグループの資金力・人財・ネットワーク・知見などを活用して持続・成長出来る会社を目指しているところです。新たな体制で、様々な企業と一緒に価値を共創しながら自己改革と成長を目指す会社に変わったことが、Oakにとっての一番の意義だと思います。
Juan:稲葉さんがOakの代表に就任してから、Oak内で何か変化はありましたか?
宗雪:はい。大きな変化が起きています。みんなとても明るく元気になったと思います。
Juan:以前はそうではなかったのですか?
宗雪:前代表は、経営に関することを全てご自身で決めてこられたんです。つまり、社員は、会長の指示の通り動けばよかったわけです。指示された仕事をきちんと“こなす”ことが求められていました。でも、稲葉さんは、「こんな風にしていきたい」とご自身のやりたいことやビジョンを皆と共有する。それを受けて「どうしたらいいか」をみんなに問う。だから、社員も提案をしやすくなります。さらに自分の意見や企画が通れば自信にもつながります。もちろん意見や企画が通らないこともありますが、稲葉さんは「通らない理由」をしっかり説明しますよね。そうすると社員も納得するし、学びにも成長にもつながる。そんな良い循環が生まれています。
Juan:それは素晴らしい変化ですね。他に新しい取り組みなどはありますか?
宗雪:取締役会とは別に、グループ経営会議を始めました。これまでのOakグループは全て縦割りで完結していて、グループ企業が企業の垣根を超えて議論する場がこれまで一切ありませんでした。それぞれの知見や対話が共有できるように、横のつながりをもっと活かそうと始めました。お互いを高め合い補い合い、価値を共創していきたいと思っています。
Juan:今、OakがUNIVA CAPITALグループに一番期待していることはなんでしょうか。
宗雪:UNIVA CAPITALグループのNAKAMAが持つグローバルなネットワーク・情報・知見・機能は、今後のOakの事業展開や成長に不可欠なものです。NAKAMAとの協業による価値共創を期待しています。また、UNIVA CAPITALグループで更なる成長を目指す企業をハンズオンで経営支援を行い、上場企業であるOakと一緒にIPOなどを目指すことこそ「価値共創」だと思っています。
IPOに向けた経緯と決意
中尾さん
Juan:ユニヴァ・ペイキャスト(以下、UPC)とユニヴァ・ジャイロン(以下、ジャイロン)は、まさに「価値共創」の大きな役目を担っていますね。今回、Oakの子会社になることを検討することに至った経緯を教えていただけますか?
中尾:私たちUPCが描いていた夢に対して、具体的な一歩を踏み出すチャンスを稲葉さんからいただいたんです。その手段がOakの傘下に入ることだった。
Juan:UPCが描いていた夢とはIPOのことですか?
中尾:いえ、IPOに限った話ではなく、20周年を迎える中で、新しい事業構想を描いていました。今後、グローバル企業として成長を迎えるステージに上がりたいと稲葉さんには前々からお話していました。そう言った私のやりたいことを稲葉さんがご理解いただいている中で、今回のOakの子会社化とIPOというオファーをいただきました。描いていた夢がスピードを持って実現できると思い、喜んでお受けしました。
Juan:島津さんはいかがですか?オファーを受けて率直にどう思われましたか?
島津:非常にポジティブでした。オークに移籍をすることで、企業の成長スピードがアップするだけでなく、やりたいことを思い切りやれると思いました。このオファーをいただく前から、事業を発展させるためはどうしたら良いか、ずっと考えていましたから。
Juan:2020年に、UPCから分社したこともジャイロンを発展させるためでしたね。
島津:はい。ジャイロンが一番力を入れているのがローカルSEO事業です。この施策を提供するツール販売の成長を見越して、UPCから分社し、ユニヴァ・ジャイロンになりました。でも、UNIVA CAPITALのバックアップでは成長に限界があると感じ、UNIVA CAPITALの外に出て資金調達をしながら事業を発展させたいという意向を前々から稲葉会長には相談していました。稲葉会長は理解もしてくれて、支持してくれましたが、条件面での折り合いがなかなかつかなかった。ある時、稲葉会長から、もう少し待ってほしいと言われて、その後このオファーをいただいたんです。
Juan:なるほど。UPCもジャイロンも、成長するために必要な資金やリソース、ネットワークを満たせるのが移籍だったという訳ですね。お二方がOakに期待していることはなんでしょうか。
中尾:一つは資金調達です。もちろん我々が売上を上げていくことも必要ですが、先行的な開発リソースも必要です。また、良い人材を採用する上でも、上場企業の子会社であることは優位に働くと思っています。
島津:採用には我々も期待しています。また、上場グループに入るということで、社会的信用という面では優位になります。
Juan:Oakの業績は厳しい状態にありますが、その辺りはどうでしょうか。
島津:我々が期待しているのは、OakがジャイロンのSaaSビジネスに興味を持っている投資家たちにアピールしてくれるという面です。また、Oakには、過去にベンチャー支援やスタートアップ支援もしていた知見も持っていますから、それらの実績には期待していますね。
Juan:Oakが持つIPOの知見も大きな力になりますね。
中尾:おっしゃる通りです。IPOに向けた内部統制の知見や経験をぜひ、当社に投下してもらいたいです。とても心強いです。
Oak、UPC、ジャイロン
それぞれが描く未来図
島津さん
Juan:皆さんが描いている未来図もお聞かせください。UPCはロゴを刷新しましたね。
中尾:はい。20周年を機にIPOに向けた新しい航海が始まりました。その航海の“旗”として、よりシンプルに覚えやすいようなデザインにしました。テーマはダイバーシティです。これまで「決済」を強みに成長してきましたが、これからは「決済」という枠にとらわれずに、「決済」を活用しグローバルな展開をしていく予定です。決済に限らず、流通価値を高めていきます。
Juan:「流通価値」とはどういうことでしょうか。
中尾:流通というのは、お金や物資だけのことを言っている訳ではありません。人と人とのつながりや企業と企業のつながりをグローバルに結ぶことを目指していきます。決済やセキュリティといったこれまで培った強みを活かして、いつでも、どこでも、人も場所も選ばずに、全てをつなげることができる世界を、私たちが作っていきたいと思っています。
島津:我々はこれまで、個人店から中規模チェーン店舗に対する販売網を広げてきました。しかし、1000店舗を持っているような大手の企業にはなかなか提案ができていなかった。そこはコンサルティング事業や運用の支援を求められることが多く、そこに応えるためのリソースがジャイロンには足りていなかった。Oakのバックアップを得ることにあたって新しい事業を作ることができると期待しています。
Juan:最後に具体的な目標も共有いただけますか?
島津:今後3年間で内部統制を含めたIPOに向かった準備をしていきます。2025年上場が目標です。SaaSビジネスは売上が長期的に積み上がっていくビジネスモデルです。スタッフには、数千円でもいいから愚直に積み上げていこうと話しています。売上だけでなく、ローカルSEOの施策が、集客面、情報発信/整備面においてもいかに重要かということを真摯に啓蒙していくことが、最終的にIPOにつながると思っています。具体的な数字でいうと売上高の成長率と営業利益率を合わせた数値で40%以上の成長を維持することです。
中尾:私たちは2025年3月に60億円の売上を目指します。これは現在の倍の数字になりますが、必ず達成します。
宗雪:お互いの人財、資金、情報、ネットワークなどを組み合わせて役割分担を行い、新たな価値を共に創出していきたいと考えています。お互いに成長し、会社も儲かり、みんなが『Win-Win-Win』となる「価値共創企業」を実現します。
Juan:宗雪さん、中尾さん、島津さん。この度は、ありがとうございました。UNIVA CAPITALグループとOakの新たな航海、どんな旅になるのか楽しみです。