UNI-SQUARE
FM軽井沢の新たな挑戦
地域唯一の放送メディアの役割とは

UNI-SQUARE 4月号はFM軽井沢が初登場です!2001年に開局したFM軽井沢は軽井沢唯一の放送メディアとして、24年間、地域内外の人に愛されてきました。2013年にOakキャピタル(現UNIVA・OAKホールディングス、以下はUOH)の子会社となり、UNIVAグループのメディア事業として、軽井沢と人やビジネスをつなぐ役割を担っています。FM軽井沢は、軽井沢町やその周辺に住んでいる人だけではなく、インターネットラジオを通じて、日本中の誰もが楽しめるコンテンツ配信を目指しています。今号では、FM軽井沢 局長の高橋洋幸さんに、FM軽井沢のこれまでと、これからを伺いました。
高橋さん、この度はありがとうございました。
「軽井沢」ならではのコミュニティラジオのあり方

NAKAMAのみなさんは長野県軽井沢町をご存知ですか?標高1000mの高原に広がる軽井沢は、春は新緑が眩しく、夏は酷暑が嘘のような涼を感じることができ、秋は言葉を失うほどの美しい紅葉に、冬の雪景色はまるで絵画のようで、四季折々の美しい自然を楽しむことができます。軽井沢町の人口は約2万人で、別荘の数は約16,000戸。そして驚くべきは観光客の数!その数なんと推定年間800万人なんです。そんなユニークな土地で唯一の放送メディアとして24年間続いているFM軽井沢とは、一体どんなメディアなんでしょうか。
「FM軽井沢は、全国に340局あるコミュニティラジオのひとつです。つまり、小さなワット数で電波を飛ばして、そのエリアの情報をエリアの人たちにお伝えする役割を担っています。ただ、FM軽井沢はインターネットラジオを通じて、軽井沢やその周辺の地域に限らず、日本全国で聞くことができるので、軽井沢に住んでいる方や軽井沢に別荘がある方だけではなく、軽井沢に行ってみたい、興味がある方にも楽しんでいただけるようなコンテンツ制作に力をいれています。普通のコミュニティラジオだと、24時間365日の放送を作るって大変なので、番組を他の局から仕入れたりするんですが、FM軽井沢の場合は、全ての番組を自主制作しているのが特徴です」
軽井沢は、住んでいる人、2拠点生活をしている人、観光で訪れるなど、色々な関わり方ができる特殊な場所。そのため、軽井沢町を中心とした番組構成と、軽井沢向けと限らない番組と2つを意識しながら制作部が番組を作っています。そして広告媒体であるFM軽井沢にとって欠かせない営業部、それを管理する総務部の3つのチームでFM軽井沢は成り立っています。
「現在50以上の番組を約30人の人員で作っていますが、パーソナリティの中にはお仕事ではなく、ライフワークとしてやってくださる方もいます。パーソナリティの半分は軽井沢在住ではないんです。コロナ禍を経て、他の場所で収録して音声データをもらって番組を作ることが当たり前になったことで、エリアを超えてより面白い番組が作れるようになってきましたね」
FM軽井沢 自慢の番組は?

「FM軽井沢の収入源の95%は広告収入です。良い番組を作らないと広告もとれませんから、ここは制作部と営業部が二人三脚で、それぞれが上を目指して頑張ってくれています」
高橋さんがおすすめするFM軽井沢自慢の番組を紹介していただきましょう!
「軽井沢は東京から新幹線で1時間ちょっとで来られる日本有数の別荘地ですので、別荘を持つ富裕層も多いです。そんな方にファンが多いのが『軽井沢発!太田忠の経済・金融“縦横無尽”』です。この番組は、経済・株式アナリスト太田忠さんが世界や日本のマーケットニュースをピックアップしてお届けしています。資産運用のワンポイントレッスンも好評です。ポッドキャストでも配信しているので、本当にたくさんの方に視聴いただいています。10年以上の長寿番組なので、FM軽井沢のアイコンにもなっています。
もうひとつは『ひろゆきのユキサキミテイ』です。「ひろゆき」でお馴染みの西村博之さんがパーソナリティを務める唯一のラジオ番組です。今を語るメディアであるラジオと、未来を語るにふさわしいひろゆきさんが作るFM軽井沢の自慢の番組です」
その他にも軽井沢にゆかりのある作家や翻訳家を招き、本の世界に誘う『軽井沢 Book Journey』や富裕層の知的好奇心をくすぐるような娯楽番組にも力を入れています。今後は、軽井沢に別荘を持つ有名人がFM軽井沢にふらっと遊びにきていただけるような番組も視野にいれています。
どん底から黒字へ FM軽井沢が目指す未来

24年間の中で、苦しい時代が長かったというFM軽井沢ですが、過去2年は黒字化を達成しています。とはいえ、ラジオ業界全体でみると衰退していますよね?これから先、FM軽井沢の展開はどのような構想があるのでしょうか。
「確かにかつて天下をとっていたような大きなラジオ局は、リスナーの数も広告収入もかなり落ち込んでしまっていると思いますが、FM軽井沢は元々小さくスタートしたラジオ局なので、まだまだ伸び代があると思っています。良い番組を作る余地はまだありますし、まだ開拓できていないところもたくさんあるので広告を取れる余地も十分にあります。そのためにも、これからは採用に投資をし、まずは営業チームの強化と育成に取り組んでいきたいです。何より、これまで少ない人数で頑張ってくれたスタッフにも還元したいと思っています」
放送事業やインターネットコンテンツを充実させるだけでなく、今後はイベントのプロモーションも積極的に受注していき、軽井沢ブランドを生かした企業案件や事業をつくっていくことも視野に入れています。
「FM軽井沢のリスナーターゲットはとても属性が良いんです。そういった方々に向けてFM軽井沢の価値を高めることが喫緊の課題ですね」
コミュニティラジオの本当の役割

2011年3月11日に発災した東日本大震災をきっかけに、多くの人にとってラジオの役割が伝わったと高橋さんは話します。
「全国にある340局のコミュニティラジオの役割のひとつは、災害があったときにその地域の人たちのために動き、正しい情報を届けることです。軽井沢に関わる人たちに頼りにされる存在であり続けることが、私たちの存在価値なんだと思います。
東日本大震災の時、ラジオは停電や通信障害が発生しても使用できるので重要な情報源でした。また、インターネットラジオが普及したのも、東日本大震災が大きなきっかけです。家族や故郷を心配している人が離れた場所から故郷の情報をリアルタイムで得られるインターネットラジオが多くの人に認知されたんです。
FM軽井沢は、この少しまえからインターネットラジオに参加していたんですが、やはり2011年の震災と2013年のUOH(当時はOakキャピタル)への参画が今のFM軽井沢の基盤が作られた時期なんですよね」
最後に、UNIVAグループになってからの変化について教えてください。
「UOHに入る前は、経営的に厳しい時間が続いて、社員にも長く我慢してもらっていました。なので、一番の変化は成長する機会をいただいたことですね。今もいい風が吹いていて、その感触は内外からもいただいています。この風をしっかり形にして、事業として成長して、もっと軽井沢の人たちのお役にたてる放送局を目指していきたいと思います」
高橋さん、ありがとうございました!
NAKAMAのみなさんもFM軽井沢をお楽しみください。
Podcastはこちら:
https://open.spotify.com/show/60ERGAgi0uLG6jSAzw8MPI?si=a72080bc4b7e4750&nd=1&dlsi=79bc37c84b89446e