MESSAGE

未完でいいじゃないか。

2023年6月10日で還暦を無事に迎えることができましたよ。
今まで出会ったすべての人と起こったすべての事に感謝したい。
殊勝な気持ちにもなるもんだ。

ジークスのNAKAMAに身に余る還暦祝いをしてもらい本当にありがたかった。沢山の人から「おめでとう」の言葉と祝いの品を頂き、確かに自分の人生に刻まれた特別な時だったな。

干支が一巡するというのはありがたいことであり、おめでたいことなんだろうけど、正直嬉しいかというと微妙だな。還暦パーティ以外にも還暦Cupの名を冠したゴルフコンペも催してもらった。朝ゴルフ場に到着し受付でプレー登録をするんだけれど、そこで還暦を迎えてから初めて自分の生年月日と年齢を記入したとき、何とも言えない感情が沸き上がってきたな。

稲葉会長の提唱する「年齢7掛け」理論は熱烈に支持するし、「年齢なんぞただの記号」というのも心から頷きたい。ただ目の前にそびえる体の変調は全肯定するには不自由が加速している。とうとうリーディンググラスを持ち歩くようになったし、無駄に朝早く根が覚める、同じ姿勢が長く続くと立ち上がる時に関節が痛い、手が痺れる、いままでつったことのない体の部位がつる、かつてほど足を上げて歩いてないせいかよくつまずく。
不愉快極まりない!
もう愚痴だらけだよ。
時間は誰にでも平等であるのは事実だし、有限であるのも真実だ。

「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるように学べ」
マハトマ・ガンジーの言葉。勇気をもらえるけど、彼くらいの偉業と達観の境地を経験しないと簡単には腹落ちしないな。

あと5年すると「前期高齢者」というレッテルを貼られる。なんで官僚という人種はこんなにネーミングセンスがないのかね。「終活」っていうのもいやな言葉だね。根底には人様に迷惑をかけないという日本人の美徳みたいなものあるんだろうけど。中途半端にやりっぱなしで終わらない。きちんとした完成を自分の手で成し遂げる。
間違っていないと思うけど、そんなこと言ってたら、手仕舞いの事ばかり考えたり、新しいことは何も始められない。速度は落ち続けるかもしれないけど全力で疾走してバッタリ倒れるのもダメじゃないよな。問題は全力疾走を維持するモチベーションの維持だ。劣化する肉体と折り合いをつけつつ、気持ちはフルスロットルになれるかだな。

稀代のアーティスト横尾忠則の言葉にも元気がもらえる
「人は
 未完のまま生まれ
 未完のまま生きて
 未完のまま死んでいくんだから
 未完でいいじゃないか」

そしてあきらめたり、投げ出したりせず、悲しみも不条理も受け止め、
負の思考の連鎖をたった一言で断ち切り、忘れることではなく解釈の力で前を向く。
そんなたった一言を天才赤塚富士夫は残してくれた。
「これでいいのだ!」
ざまぁみろと胸がすくほどの肯定力!
シビレルねー!

株式会社ジークス 代表取締役
中谷 文明

蛇足を承知で、「これでいいのだ!」が最初に使われたシーンを紹介しておこう。
「わしは バカボンのパパなのだ
この世は むずかしいのだ
わしの思うようにはならないのだ
でも わしは大丈夫なのだ 
わしはいつでもわしなので 大丈夫なのだ
これでいいのだと言っているから 大丈夫なのだ
あなたも あなたで それでいいのだ
それでいいのだ
それでいいのだ
わしはリタイヤしたのだ
全ての心配から リタイヤしたのだ
だからわしは 疲れないのだ
どうだ これでいいのだ
これでいいのだ 
やっぱり これでいいのだ」

調子にのってこんなもんもある。
バカボンと詩人谷川俊太郎とのコラボ

「自分トフタリッキリデ暮ラスノダ
自分ノパンツハ自分デ洗ウノダ
自分ハ自分ヲ尊敬シテイルカラ
ソレクライナンデモナイノダ
自分ガニコニコスレバ
自分モ嬉シクナッテニコニコスルノダ
自分ガ怒ルト自分ハコワクナルノデ
スグニ自分ト仲直リスルノダ
自分ハトッテモ傷ツキヤスイカラ
自分ハ自分ニ優シクスルノダ
自分ノ言ウコトサエキイテイレバ
自分ハ自分ヲ失ウコヨハナイ
自分ハ自分ガ好キデ好キデタマラナイ
自分ノタメナラ命モ惜シクナイ
ソレホド自分ハスバラシイノダ」

1 COMMENTS

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“vol122-message JPN” への1件のフィードバック

  1. MATSUNOBU MITSUYASU より:

    表現、内容、シビレました。
    忙しい日々で自分との対話を、久しく忘れていました。
    自分に厳しく、自分を大切にします。

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